仏具の値段や正しい並べ方などについて

仏具の価格と相場、いくらあれば揃えられる?


仏具 相場

最近では無宗教の人が増え、自宅に仏壇がないお宅が増加していますが
いざ、家族に不幸があった時、そのタイミングで宗教に関わる方もいらっしゃるかと思います。


また、宗教に関わらなくても、形式的に位牌や供養に必要な仏具を購入する方もいらっしゃる事でしょう。
その際に、何が必要で最低限、用意しておく物は何なのか?
普段から宗教に関わりがある方でも、分からない方は多いですから、関わりない方は全く分からない人がほとんどだと思います。


ここで、供養の為に最低限必要な仏具は何なのか、いくらあれば良いのかを紹介します。


まず、何から揃えればいいのかという部分ですが、一番に必要なのは仏壇です。
仏壇についてはコチラの記事をご覧ください。
        ↓
【仏壇の価格・相場・宗派による違い・礼儀など紹介】

仏教において、最低限必要な仏具とは

①【位牌】

仏教において、位牌は重要度の高い物になります。
ある程度、ご存じの方もいると思いますが
位牌というのは、亡くなった故人の魂が宿る物になります。


そして、位牌の表側には仏弟子になる際に授かる名前、戒名が刻まれます。
裏側には、命日や生前の名前、俗名が入ります。


位牌の存在意義に疑問を持つ方もいるとは思いますが
命日や名前など、情報として必要な部分があるので
一概に「無くても良い」とは言えません。


出来るだけ、用意した方が良いと言えます。



②【香炉】

お線香をあげる為に、必要な物になります。


そもそも、なぜお線香をあげるのか?
何の意味があるのか、お分かりでしょうか?


所説ありますが、1つは想いを故人に伝える為というのがあります。
天に舞う煙に乗せて、日頃の感謝や報告などを故人やご先祖に伝える為に行われていた
とされています。


もう1つは、お線香の煙が故人の食べ物という解釈です。
よく亡くなった後の四十九日間は、毎日お線香をあげてくださいと言われると思います。


仏教におてい、この四十九日間というのは故人の成仏に関わる大事な旅路とされています。
その旅路において、故人のエネルギーとなるのが、お線香の煙という訳です。



③【ロウソク立て】

ロウソク立ても、仏教において重要な仏具の1つになります。
単純にお線香に火を付ける為だけではなく、供養の意味合いでも使われます。


由来としては、暗闇の中に灯る暖かな光は、仏様の慈悲の光とされている為
故人の供養に必要な仏具となっています。



④【花立て】

こちらも故人の供養の為に必要な仏具の1つです。
世界的にも、花という物は偲ぶ気持ちを表す為の物として、よく使用されています。


仏教でも同じく、花には重要な役割があります。
例えば、葬儀などでよく使われる《菊》ですが


菊には、邪気を払う力があるとされ、古来より用いられてきました。
また、お寺や仏像などでよく見かける蓮の花は、仏教の象徴とされています。



⑤【御本尊】

仏教の宗派によって違いますが
それぞれの宗派で祀っている仏様になります。


なぜ、御本尊が必要なのか?
これに関しては、信仰に関わる事ですので
無宗教の方も絶対に必要と言えませんが


仏壇に御本尊を祀る理由を分かりやすく言うと
仏壇はいわゆるミニチュアのお寺と思ってください。


お寺にお参りする方はいらっしゃると思いますが
お寺の本堂には、御本尊を祀っています。


御本尊を祀っていないお寺はほとんどありません。


よく勘違いされる方もいらっしゃいますが
故人やご先祖様の供養の為だけに仏壇がある訳ではありません。


信仰している宗派の御本尊に対して、日頃の感謝を行い

故人やご先祖様の供養をお願いする為に仏壇がある
のです。


つまり、故人やご先祖様の供養の為には御本尊が必要という訳ですが
無宗教ですと、その必要性はどちらとも言いにくい状況です。


これに関しては、心の問題と言えますので
もし、御本尊を用意するのであれば、以前に家族がお世話になっていた
宗派は何なのか調べて、その宗派の御本尊を用意された方が良いと思います。




⑤の御本尊は別としても、最低でも①~④は必要な仏具になりますので揃えて下さい。


さて、気になるのはその費用ですが、今では非常に安く済ませる事ができます。
位牌と御本尊を抜いた、香炉・ロウソク立て・花立て。


この3つを合わせて三具足(さんぐそく)と言います。


この三具足セットになった物が売られており、通販ですと大体5,6千円からあります。


ただし、通販ですので現物確認はできませんから、どのぐらいの大きさで、どんな質感でなど
実際の感じが分かりずらいです。


また、仏具の中には陶器製の物もありますので、宅急便で送ってもらった時に
何かの拍子で割れた、などもあり得ます。


一番怖いのは、安いがためにすぐ壊れてしまうのではないかという部分です。
そのような事はあまり無いとは思いますが、安い物は大概中国製だったりしますので
やはり品質の問題は気になります。


店頭で購入の場合は、予算として最低でも3~5万円は用意すると良いでしょう。
通販に比べ、どうしても割高にはなりますが、実際に目で見て手で触って確認する事が出来ますから
納得した物を購入する事が出来ると思います。


一度、お近くの仏壇・仏具店に行ってみる事をおすすめします。






仏具の並べ方とは?宗派による違いを紹介


仏具 並べ方

一見同じように見える仏壇の中の仏具ですが、実際よく見てみると宗派などによって
その並べ方や祀っているのが異なっています。
仏具の基本は、御本尊(ごほんぞん)と御脇尊(ごわきそん)、位牌と供養に必要な仏具になります。


仏壇の構造として、よく見かけるのが3段構造になっている物です。


御本尊と御脇尊においては、基本的に仏壇内の上段に祀ります。
位牌は2段目に安置し、3段目の一番低い位置に供養に必要な仏具を配置します。


供養に必要な基本的な仏具の並べ方については
宗派により、細かいところで並べ方や、使用する仏具は異なるのですが
基本的な使用する仏具と並べ方はあまり変わりません。


しかし、御本尊と御脇尊に関しては各宗派によって異なります。


御本尊とは、宗教の信仰対象となる釈迦如来(しゃかにょらい)や大日如来(だいにちにょらい)など宗派によって
様々ですが、それらを御本尊と呼んでいます。
祀る場所としては、上段の中央になります。


御脇尊に関しては、上段の御本尊の両脇に祀ります。
御脇尊は脇侍(きょうじ・わきじ)とも呼ばれ、御本尊を補佐する役割を持ちます。


仏教の宗派は大きく分けて8つあります。

天台宗・真言宗・曹洞宗・浄土宗・浄土真宗 西・浄土真宗 東・臨済宗・日蓮宗

になります。


それぞれの宗派で祀る御本尊と御脇尊の一覧になります。
仏壇を購入した際の参考にしていただければと思います。


①天台宗(てんだいしゅう)

本尊:阿弥陀如来(あみだにょらい)、釈迦如来(しゃかにょらい)

脇尊(向かって左):伝教大師(でんぎょうだいし)

脇尊(向かって右):天台大師(てんだいだいし)



②真言宗(しんごんしゅう)

本尊:大日如来(だいにちにょらい)

脇尊(向かって左):不動明王(ふどうみょうおう)、興教大師(こうぎょうだいし)

脇尊(向かって右):弘法大師(こうぼうだいし)



③曹洞宗(そうとうしゅう)

本尊:釈迦如来(しゃかにょらい)

脇尊(向かって左):螢山禅師(けいざんぜんじ)

脇尊(向かって右):道元禅師(どうげんぜんじ)



④浄土宗(じょうどしゅう)

本尊:阿弥陀如来(あみだにょらい)

脇尊(向かって左):法然上人(ほうねんしょうにん)

脇尊(向かって右):善導大師(ぜんどうだいし)



⑤浄土真宗 西(じょうどしんしゅう)

本尊:阿弥陀如来(あみだにょらい)

脇尊(向かって左):蓮如上人(れんにょしょうにん)

脇尊(向かって右):親鸞聖人(しんらんしょうにん)




⑥浄土真宗 東(じょうどしんしゅう)

本尊:阿弥陀如来(あみだにょらい)

脇尊(向かって左):九字名号(くじみょうごう)、蓮如上人(れんにょしょうにん)

脇尊(向かって右):十字名号(じゅうじみょうごう)、親鸞聖人(しんらんしょうにん)



⑦臨済宗(りんざいしゅう)

本尊:釈迦如来(しゃかにょらい)

脇尊(向かって左):各派によって異なります

脇尊(向かって右):各派によって異なります




⑧日蓮宗(にちれんしゅう)

本尊:曼荼羅(まんだら)

脇尊(向かって左):大黒天(だいこくてん)

脇尊(向かって右):鬼子母神(きしもじん・きしもしん)



浄土宗の注意として、基本的には仏壇に位牌や遺影を祀る事はありません。
その他、真言宗の場合は、細かな宗派も多く、飾り方は色々ですが、高野山真言宗においては
中央に本尊である大日如来を祀り、向かって右側に弘法大師、左に不動明王を祀るようになっています。


この様に宗派によって、祀る御本尊が様々ですので、注意をして下さい。






仏具や仏壇の相続税について


仏具 相続税

葬儀後で重要な事の中に遺産相続があります。
もし、遺産が相当な額だった場合は、相続税が発生します。


遺産になる物は様々ありますが、その中には仏壇や仏具なども含まれます。
ですが仏壇や仏具に関して、実は相続税は課税されないのをご存じでしょうか?


基本的に相続税がかからない財産は墓地や墓石、仏壇、仏具、神を祭る道具です。
これらに関しては相続税は一切かからりません。


これを相続税対策のために、金の仏像を作るのが流行っているそうです。
しかし、この方法にはリスクがあり、課税されてしまうケースがあります。


過去に相続税対策に関するニュースがありました。
平成27年1月1日から相続税に関する内容の変更があり、以前までは5000万円+1000万円×法定相続人の数でした。
4人家族で考えた場合、8000万円を超える財産があったら相続税が発生する内容だったのが


3000万円+600万円×法定相続人の数に変更され、4人家族で考えたとすると
4800万円に基準が引き下がるという事なのです。


およそ半分近くまで基準が下がった計算です。
つまり、相続税が掛かりやすくなってしまったという事で、それに対する対策がニュースになった訳です。


その方法が先ほど話した、仏壇や仏具などの非課税対象の物を購入するという方法です。


相続税がかかるものとして、骨とう的価値がある、投資対象となるものや、商品として所有されている仏具関係などに
相続税がかかります。


例えば、歴史上の有名な人物の仏像などです。
これは売ると価値があるものなので、こういったものは基本的に相続税の対象になります。


そして、非課税にするためには生前に購入する必要があります。
死後に購入しても控除対象にはなりません。
そして、現代は金が高騰して、相続税の基礎控除が引き下げられているため
先ほど挙げた、金で仏像を作るという方法をとられているのだと思われます。


確かに、仏具関連は非課税ですが、あくまでも「祭祀財産」と税務署の方が認定した場合になります。
「祭祀財産」と認定されなければ相続税がかかるのです。


仮に認定されたとしても、金の仏像が高額な金額で売れるとは限りません。
もし売れたとしても二束三文がいいところ、なのが現実です。


逆に相続税を払った方が損を少なく抑える事が場合によってはあり得ますので
十分気を付けた方が良いでしょう。