葬儀でのお布施の相場や渡し方などご紹介

葬儀でのお布施とは、どういう由来なのか?


お布施の由来

よく葬儀や法事などで「お布施」という言葉を一度は聞いたり、見たりしたことがあるのではないでしょうか?
現在では、葬式や仏供養をした時に、お寺または僧侶に収めるお金等の事を指す意味合いとして、よく使われています。


ですが、本来のお布施とは全く別の意味なのをご存じでしょうか?
今回は、「お布施」の由来や本当の意味をご紹介したいと思います。


お布施の由来について、仏教発祥の地とされるインド等で、釈尊(しゃくそん=お釈迦様)の仏弟子達は
当時、悩みや迷いがある人達に仏教の教えを施していました。


仏弟子達は生産する様な行いをしてはいけないとされていた為に、衣食をその方々から仏教の教えを施した代わりに
施してもらっていました。


いわゆる托鉢(たくはつ)と言われる行いです。
その為、非常に質素な生活を当時からしてた訳です。


そして、一般人は綺麗な白色のサリーを纏っているの対して、仏弟子達は一般人と区別する為にも捨てられた布や汚れた布を
縫い合わせた衣(ころも)を着ていました。
それをまとう事が仏弟子の印しとされました。


また、人々から施された布を縫い合わせ、それを袈裟(けさ)として使っていた事もあり
そこから「衣を施す」→「布施」となった訳です。


つまり、元々の意味は人の為に何かをする事自体を「お布施」と言うのです。


道行く人で迷っている人に声をかけて道案内をする事や、病気で苦しんでいる人に何かをしてあげる事もお布施となるのです。
優しく人に問いかける事も「人の為」になる事は全てがお布施になるのです。
決して金銭がかかる事だけがお布施ではありません。


葬儀の際や仏事の供養等で差し出すお金等の事だけを指していますが、本当の意味合いは違うという事です。
とは言え、現在日本で広まっている意味合いでの方を貶しているわけでは決してありません。

身内が亡くなってお経を上げて頂いた事への感謝の意を表すというのは、とても大切な事です。
人の為に何かをするという精神性は今の日本において、最も大切にすべき事のようにも思えます。






葬儀のお布施の相場はどれぐらい?


お布施の相場

葬儀や法事などを行った際に、感謝の印として僧侶に手渡す「お布施」。
基本的に、その額は公にされていないところがほとんどです。


また、僧侶に対して「お布施はどのぐらいでしょうか?」と尋ねても
「お気持ちで結構でございます。」と言われる僧侶が多い為、相場が不透明になっています。


一体、お布施の相場はどのぐらいなのか?
お気持ちと言われても、今までお布施を渡してきた方々より少なくても恥ずかしい…。
と思われる方は多いのではないでしょうか?


今回はそのお布施の相場に関して、ご紹介したいと思います。


まず基本的に、お布施の額は、宗派や戒名によって異なってきます。

一般的には、枕経から初7日を含む葬儀までのお布施が20万円~50万円の相場のようです。


そして次に戒名料に関しては、居士などの6文字戒名料は50万円~80万円
院号の含む9文字戒名料は、100万円以上が相場のようです。


その他にも御車代や、僧侶の都合で通夜振舞いや精進落としの席を外した場合のお膳料なども包みます。
その相場は5千円~1万円のようです。


また脇導師さんがいた場合、一人当たりのお布施の相場が7万円のようです。


最近は、法要を省略したり家族葬が増えたり散骨や納骨堂への安置が増えて
菩提寺離れが急激に進み相場が相場でないようになったかと思われます。


景気の後退や核家族化でお布施を菩提寺にお支払できないお宅が増えて来たようです。
ですからお布施も葬儀をするお宅の経済力に左右されるのではないでしょうか。






葬儀のお布施の渡し方やタイミング


お布施のタイミング・渡し方

葬儀において例外を除き、通夜や葬儀・告別式でほとんどの方が僧侶を呼び
読経をしていただき、故人へのお供養とする形式が一般的です。


この葬儀の謝礼としてお寺や僧侶に払うのが、お布施な訳ですが
自分の菩提寺と普段からコミュニケーションが取れているような方なら、お布施の渡し方もスムーズと思いますが
菩提寺離れが進み、お寺との関わり合いがほとんど無くなっている、現代の人達はどうしたらいいのか
分からない方が多いのではないでしょうか?


ここでは、お布施を渡すタイミングやその渡し方などのマナーをご紹介します。


【お布施の用意】

まずは真っ白な、厚手の一重封筒を用意します。
中には大量のお札が入りますので、より頑丈なものが理想です。
ちなみに、お札は旧札でそろえます。


新札しか無い場合は、わざと真ん中に折り目を入れます。
地方の慣習によっては、水引のついたのし袋を利用する場合もあります。


その封筒の表側、上半分に「御布施」、そして下半分に喪主・施主の名前を書きます。
お香典のように薄墨で書かず、きちんと濃い墨を使って、丁寧に読みやすく書きましょう。
封筒の裏側に、連絡先をしっかり明記しておくのも忘れずにして下さい。
これで基本的なお布施袋の完成です。


【お布施の渡し方】

次は僧侶にお布施を渡す際のマナーについてです。


よく皆さんがやりがちなのが、直接、手で渡そうとしてしまいます。
これは僧侶に対して失礼になりますので絶対にしないよう、気を付けて下さい。
正しいお布施の渡し方としては、2パターンあります。


まず1つが、小さなお盆を使って渡す方法です。
僧侶の少し手前、手が届く範囲にお盆を置き、そこに用意したお布施を置いて渡します。


ここで注意したいのが、お布施が置いてあるお盆を僧侶の方へ向かって引きずる(スライド)行為です。
これは、見ていても良い印象とは言えませんので、やらない様に注意しましょう。


2つ目は、袱紗(ふくさ)を使った渡し方です。
最近の袱紗はフタの付いた形状の物をよく見かけえますが、僧侶に渡す際の袱紗は布タイプのが望ましいので
それを用意しましょう。


お布施を包む際は「弔事包み」で包みます。

そして、お渡しする際は、包んだままの状態で渡します。

決して僧侶の目の前で袱紗を開かない様に気を付けて下さい。


【お布施を渡すタイミング】

基本的には、お通夜の日から初七日までの間であれば、いつ渡しても構いません。
初七日というのは、亡くなった日(命日)から七日目を言います。


と、言っても逆にそれだけの渡せるタイミングがあると
いつ渡せばいいのか、分からない人も多いと思います。


お布施を渡す最適なタイミングとしては、お通夜の日か、次の葬儀・告別式の日の
僧侶が葬儀会場にお見えになった時、そのまま僧侶は導師控室に誘導されます。
大体の葬儀会社はそこで、喪主や施主に「ご住職がお見えになりました。」と教えてくれます。


その時に導師控室へ伺い、僧侶に対して、一言お礼を申して、その流れでお布施を渡すというタイミングが一般的に多いと言われています。


ただし、通夜や葬儀・告別式の開式まで時間の余裕があればの話になります。


例えば、僧侶が葬儀会場に向かっている最中に何かしらのトラブルに見舞われ、遅れる場合も考えられますし
そもそも、その僧侶が開式10分前ぐらいに来る方という事もあり得ます。


もし、開式ギリギリに僧侶がお見えになって、お布施を渡す時間が無い場合は
通夜の日で式が終わり、次が通夜振舞いとなるその間の時間に、導師控室に伺いお布施を渡す方が良いでしょう。


また、お見えになる方が菩提寺のご住職であれば、後日でも問題ないかと思いますが
なるべくは早い段階で、お渡しした方が良いと言えます。


ですので、菩提寺がある方や葬儀会社に僧侶を紹介してもらった方も、初めの内にお布施の額を聞くなりして
予めお布施を用意しておくのが良いと思います。