【葬式】直葬における田舎と都心の違い

田舎における直葬


直葬_田舎

近年、増えてきている「直葬」という葬送方法。
その理由としては様々ですが、中でも多いのが金銭的な負担を減らすためという事から利用されているようです。


そんな増加傾向にある直葬ですが、田舎の場合と東京など都心部での場合で
ちょっとした違いがあるということなので、ご紹介したいと思います。


まず、人が亡くなった時に最初に必要とされる事があります。

それは「ご遺体を安置する」という事です。
ご遺体を火葬する為には1日安置する必要があります。
これは法律で定められており、亡くなってから1日立たないと、火葬ができない為
その間ご遺体を安置しなければなりません。


田舎の場合ですと、大概はご自宅にご安置しますが、何かしらの理由により、ご自宅に安置出来ない時は
安置所を設けてある葬儀場、並びに葬儀会社に預けてもらいます。


田舎においては、都心部に比べて土地の広さや土地の価格が良いので
葬儀会社が自前の葬祭場を持っている事が多いです。
その為、自宅に安置出来なかった場合は、葬儀場の安置室にて預ける事ができます。


そして、遺体を安置している間に、火葬許可書と埋葬許可書の申請を行い
その時に火葬のスケジュールも申請します。
同時に、葬儀の打ち合わせも行うのですが、内容を直葬と決めているのであれば、比較的スムーズに進められます。


ここまで来ると一見スムーズに執り行えそうと感じるんではないかと思いますが、実は田舎で直葬を行うのに
難しい問題があるのをご存じでしょうか?
都心部に比べて田舎になればなるほど、どこかのお寺の檀家になっているお宅が多く存在します。


直葬は、僧侶を呼んでの通夜や葬儀・告別式を一切省いた、火葬のみの葬送方法です。
基本的に僧侶が関わる部分は全くありません。


その為、お布施というのも用意する必要がない訳ですが、今までお世話になっていた菩提寺(ぼだいじ)の
僧侶を呼ばずに、葬儀を済ませるというのは、菩提寺に対し非常に無礼な態度になってしまいます。


無宗教であれば、例え田舎住まいだとしても、問題なく直葬は行えますが
先祖代々お世話になっているお寺があるようでしたら、一度ご住職に相談される事をおすすめします。
それでも、直葬を行うのは難しいと思います。


従って、田舎での葬儀は菩提寺である僧侶を呼ばないといけないので、どうしても執り行うとなると一般葬か
規模を小さく出来たとしても、家族葬や一日葬が無難なところになる傾向があります。


田舎では、土地が広い事もあり、広々としたご自宅が建てやすいので、ご遺体を自宅に安置出来るというのは
都心部と比べて良い点ですが、お寺との関わり合いが深い分、直葬は行いずらいと言えます。





都心における直葬


直葬_都心

さて、今度は都心部における直葬に関してです。
現代の人々は昔と比べ、信仰に対す興味や関心が無くなってきています。
その為、お寺との関わり合いは、当然薄れていく一方です。


その傾向は都心部に向かうにつれて増加します。
そういった方は、葬儀において僧侶を呼ぶというメリットが分からなかったり
また、日本経済の不況も相まって、都心部における直葬の率は増加傾向です。


お寺との関わり合いが薄い都心部の人にとっては、田舎に比べて、直葬は行いやすいと言えますが
都心にも、田舎にはない問題を抱えています。


それが「ご遺体を安置する場所」です。
ご存じのように、東京23区など、非常に限られた土地の広さしかない都心部は、住宅が密集しており
また、そこに建てられる家も限られたスペースで建てているので、部屋や廊下が狭かったりします。


ご自宅に安置出来るぐらいの部屋や廊下の広さがあれば、特に問題ではありませんが
部屋まで行くのに困難な場合は安置施設を利用する必要があります。


また「田舎における直葬」でも書きましたが、田舎の葬儀会社は自前の葬祭場と
安置室を完備している所が多いのに対して
都心部での葬儀会社は、葬祭場を持っている所は少ないのが現状です。


これも、都心ならではの土地の狭さが関係しています。
では、一般葬などの葬儀においては、どのようにして葬儀を執り行っているのか、気になるのではないでしょうか?


都心での葬儀では、田舎と違い斎場を借りて行われる事が多いです。
都心では公共の斎場や、火葬場と併設した斎場が各所にあるので、そこを使用します。


また、都心部のお寺は田舎と違い、斎場を持っているお寺が多く存在しています。
その為、都心で営業している葬儀会社のサイトを見てみると、東京都の斎場を紹介しているページには
公共の斎場よりも、お寺が建てた斎場が多く見受けられます。


ですが、お寺が建てた斎場では直葬は出来ないと思って下さい。
基本的に直葬という形式は、お寺に対して何の稼ぎも発生しない葬儀になる為、あまり好ましく思っていません。


その為、安置室があったとしても、自分の所で葬儀を行わないのであれば
貸す事ができないとしてるお寺が多いのです。
中には良心的なお寺もありますが、基本的にそういったお寺は少ないと思って下さい。


つまり、ご遺体を安置するには、「ご自宅」「民間の安置所」「公共の斎場と火葬場」のどれかになります。
ご自宅に安置が難しく、他の安置施設を利用する場合、近くの安置所がいっぱいという事がありますが


場所を選ばなければ、安置出来る所は見つかりますので、都心で直葬をお考えの方は、そういった事も踏まえるて考えるのをおすすめします。


都心部の方でも、菩提寺があるようでしたら、真っ先に住職へ相談しましょう。





直葬を執り行う為に必要な事のまとめ


直葬_必要な事

いかがでしたでしょうか?


「直葬」を執り行うには、意外に障壁になっている事あるのがお分かりになったと思います。
この障壁を前もってクリアしていれば、田舎であろうが都心であろうが、スムーズに執り行えますので
ご参考して頂ければと思います。


【直葬を行うのに重要なポイント】

その1 田舎・都心ともに菩提寺がある方は住職に最優先で相談する

その2 都心の方は安置する場所の確保をする

その3 直葬を考えてる場合は事を進める前に家族や親戚など周りに相談する


最低限、この3つは押さえるようにして下さい。


直葬は、一般葬と比べて価格が安く時間も掛からずに葬送できる、一般的な部分を省いた現代的な葬儀と言えます。
ですが、一般的な部分を省くという事は、今まで行われてきた葬儀における、礼儀や作法、関りも省くという事になります。


つまり、他の葬式に比べて、トラブルが起きやすい葬式でもある訳です。


直葬を行った後で、周りから苦情が来たり、菩提寺がある方でしたら、何の相談もなしに直葬をしてしまって
お骨になった故人を菩提寺にあるお墓へ埋葬したいとお願いしても、「いえ、それは出来ません」と言われるか
最悪の場合、「このお寺に建てたお墓に埋葬したいと言うのであれば、葬儀をやり直して下さい」という
事態になる恐れがあります。


価格的に非常に魅力的に見える「直葬」
直葬を無事に行えるように、事前の相談、伝達、下調べをするようにしましょう。